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働き方の多様化を踏まえた被用者保険の適用の在り方に関する議論(厚生労働省)
2024.08.01
厚生労働省は7月3日、「働き方の多様化を踏まえた被用者保険の適用の在り方に関する懇談会」の議論の取りまとめを公表しました。主な議題とその内容は以下のとおりです。
(1)短時間労働者に対する被用者保険の適用範囲の在り方
学生除外要件…現状維持が望ましいとの意見が多い
労働時間要件、賃金要件…最低賃金改定等も踏まえて今後見直される可能性もあり
企業規模要件…撤廃の方向で検討する必要があるとの見方が大勢を占めた
(2)個人事業所に係る被用者保険の適用範囲の在り方
常時5人未満の個人事業所への適用‥‥負担増を懸念して意見が分かれた
常時5人以上を使用する個人事業所における非適用業種…解消する方向で検討
(3)複数の事業所で勤務する者、フリーランス、ギグワーカーなどの被用者保険の在り方
労災保険とは異なり、国民健康保険・国民年金というセーフティネットが存在することも踏まえ、慎重に検討する必要があるとされた
これらの内容については、引き続き検討が進められることとなり、すぐに影響があることではありませんが、今後の年金制度改革の方向性として、留意しておくとよいでしょう。