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労働保険関係情報

2022年度の精神障害にかかる労災支給決定件数が過去最多(厚生労働省)

 厚生労働省は2022年度の「過労死等の労災補償状況」を取りまとめ、6月30日に公表しました。

 今回、過労死等に関する請求件数は3,486件(前年度比387件の増加)、支給決定件数は904件(前年度比103件の増加)となりました。

 このうち、脳・心臓疾患に関する請求件数は803件(前年度比50件の増加)、支給決定件数は194件(前年度比22件の増加)と、前年と比べると増加していますが、ここ数年を見るとほぼ横ばいとなっています。

 精神障害に関する請求件数は2,683件(前年度比337件の増加)、支給決定件数は710件(前年度比81件の増加)と、前年からも大きく増加し、請求件数・支給決定件数ともに過去最多となっています。

 精神障害に関する労災は年々増加しており、近年はその増加幅も大きくなっています。厚生労働省は現在、より広く、かつ迅速な労災認定を行うため精神障害の認定基準改正も検討しており、職場のメンタルヘルス対策がますます重要となっていますので、これを機に見直してみましょう。