厚生労働省は、障害雇用促進法の改正により、2024年から障害者雇用調整金や報奨金の支給調整を行うとされたことから、その詳細を定める同法施行規則改正案を公表しました。

　具体的な調整案は以下の通りです。

●調整金（常用労働者100人超の事業主が法定雇用率を超えて障害者を雇用した場合に支給）

　通常…1人29,000円　対象者が10人（年120人）超…超えた１人あたり23,000円　

●報奨額（常用雇用者100人以下の事業主が一定数を超える障害者を雇用した場合に支給）

　通常…1人21,000円　対象者が35人（年420人）超…超えた１人あたり16,000円

　一般に、障害者雇用に要する費用は雇用者数が増えるほど逓減傾向にあることから、このような調整が行われることとなっています。その代わりに、これを財源として上記事業主支援の強化のための助成金の新設等が予定されています。 　上記と併せ、2024年は障害者雇用に関する変更が多いため、注意して対応を進めましょう。