新型コロナウイルスの感染者が増える中、今後、仮に職場で感染者が発生した場合にはどのように対応すべきかを考えている担当者も多いことでしょう。厚生労働省では感染症情報として様々な情報を公開しており、「新型コロナウイルスに関する事業者・職場のQ&A」（2020年3月9日時点版）も公開されています。そこには以下のようなQ&Aが掲載されていますので、一例を紹介します。

＜安全衛生に関する問い合わせ＞
〇職場で取り組むべき新型コロナウイルス対策にはどのようなことがありますか。
　一般的な衛生対策として、咳エチケットや手洗いなどを行っていただくようお願いします。
※咳エチケットとは、感染症を他人に感染させないために、個人が咳・くしゃみをする際に、マスクやティッシュ・ハンカチ、袖を使って、口や鼻をおさえることです。特に電車や職場、学校など人が集まるところで実践することが重要です。

＜労働基準法に関する問い合わせ＞
〇新型コロナウイルスに感染している疑いのある労働者について、一律に年次有給休暇を取得したこととする取扱いは、労働基準法上問題はありませんか。病気休暇を取得したこととする場合はどうですか。
　年次有給休暇は原則として労働者の請求する時季に与えなければならないものですので、使用者が一方的に取得させることはできません。事業場で任意に設けられた病気休暇により対応する場合は、事業場の就業規則等の規定に照らし適切に取り扱ってください。