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精神障害にかかる労災の支給決定件数 過去最高の608件(厚生労働省)

 新型コロナによる生活環境の激変により、メンタルヘルス不調者が増加しているという話をよく耳にしますが、職場での精神障害という話になると、労災申請という問題に繋がることが少なくありません。厚生労働省より、令和2年度の「過労死等の労災補償状況」が公表されました。

  精神障害にかかる労災の請求件数は2,051で前年度比9件の減。中でも未遂を含む自殺の件数は前年度比47件減の155件と大幅に減少しました。支給決定件数は608で前年度比99件の大幅増。請求件数は業種別では、「医療,福祉」「製造業」「卸売業,小売業」の順で多く、年齢別では、「4049歳」「3039歳」「2029歳」の順で多い結果となっています。

 また、支給決定件数は時間外労働時間別(1か月平均)では「20時間未満」がもっとも多く、次いで「100時間以上~120時間未満」。出来事別では、「上司等から、身体的攻撃、精神的攻撃等のパワーハラスメントを受けた」「悲惨な事故や災害の体験、目撃をした」「同僚等から、暴行又は(ひどい)いじめ・嫌がらせを受けた」の順に多い結果となっています。

 新型コロナによる職場および生活環境の変化は、少なからず労働者の心身に影響を与えていますので、早期発見と対処を心がけましょう。