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経済産業省の「秘密情報の保護ハンドブック」が公開(経済産業省) 

2024年4月に、改正不正競争防止法が施行されることに合わせて、経済産業省は「秘密情報の保護ハンドブック」(以下、「ハンドブック」という。)を改訂し公開しました。
 この中で、押さえておきたい内容は「他社の秘密情報の意図しない侵害の防止」です。他社から転職者を受け入れる場合、その転職者が持ち込む情報の中に、転職元の秘密情報が存在する場合があるなど、企業は意図せぬ形で他社の秘密情報を取得してしまうリスクがあります。転職者の持ち込んだ情報が他社の営業秘密であると知らなかったとしても、知らなかったことに「重大な過失」がある場合には、不正競争防止法に基づく損害賠償請求や差止請求の対象となり得るため注意が必要です。
 このハンドブックでは、①転職者の契約関係の確認、②転職者採用時における誓約書の取得等、③採用後の管理、の場面に分けて対応策を紹介しています。会社としてどのような対応策を取っておく必要があるのか検討し、採用プロセスの中に組み込んでいきましょう。
 また、このハンドブックをわかりやすくまとめた「秘密情報の保護ハンドブックのてびき」も公開されています。先にこちらの内容に目を通しておくと良いでしょう。